二位相偏移変調(BPSK)

概要

二位相偏移変調(Binary Phase-Shift Keying, BPSK)は、2つの位相を用いる位相偏移変調(Phase-Shift Keying, PSK)方式である。

定義

BPSKの変調波\(s(t)\)は次式で表される。

\[s(t) = A\cos{(2\pi ft+\phi)}\]

ただし、\(A\)は搬送波振幅、\(f\)は搬送波周波数である。

\(\phi\)は信号に応じて変わる位相で、ベースバンド信号に対して以下のように対応する。

  • 1のとき\(\phi = 0\)
  • 0のとき\(\phi = \pi\)

回路構成

送信側

受信側

性質

BPSKの電力スペクトル密度(Power Flux Density)の例を示す。

BPSKにおける電力スペクトル密度の式は以下のように表される。

\[P_{BPSK}(f) = \frac{E_b}{2}\left[\left(\frac{\sin{\pi (f-f_c)T_b}}{\pi (f-f_c)T_b}\right)^2+\left(\frac{\sin{\pi (f+f_c)T_b}}{\pi (f+f_c)T_b}\right)^2\right]\]

信号例

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