太陽の周りを回る天体には、準惑星(dwarf planet)という分類があります。
準惑星の定義
国際天文学連合(IAU)の定義によると、準惑星は
- 太陽の周りを回り、
- 自己重力が分子間力を上回るほどに十分な質量を持つために静水圧平衡形状(ほぼ球状)であり、
- その軌道付近から他の天体を排除しておらず、
- 衛星ではない
天体であるとされています。
準惑星の一覧
太陽系の準惑星は、冥王星(Pluto)、エリス(Eris)、ケレス(Ceres)、マケマケ(Makemake)、ハウメア(Haumea)の5つです。
冥王星は海王星の外側を公転する準惑星で、かつては惑星とされていましたが、2006年にチェコのプラハで行われた国際天文学連合総会で惑星の定義が決議されたことで、冥王星は惑星から外れ、準惑星に分類されることになりました。
エリス、マケマケ、ハウメアは海王星の外側を公転する準惑星ですが、ケレスは火星と木星の間の小惑星帯にある準惑星です。
補足
2006年に準惑星の定義が決議された直後は、dwarf planetの訳として準惑星ではなく矮惑星という言葉が使われたこともありましたが、2007年の日本学術会議によって準惑星の使用が推奨されています。