プルアップ抵抗の原理と使い方

スイッチ入力を含む回路や,I2Cなどの回路ではプルアップ抵抗が必要になります.

なぜプルアップ抵抗が必要なのか,その原理がどのようになっているのかについて解説していきます.

プルアップ抵抗とは?

マイコンの端子にスイッチによる入力信号を送りたい時には,次のような回路を考える必要があります.

このように配置する抵抗をプルアップ抵抗と呼びます.

プルアップ抵抗の原理

まず,スイッチが押されていない状態を考えます.

スイッチが押されていない状態では,電位は次のようになります.

なぜこのようになるかというと,マイコンの抵抗がプルアップ抵抗に比べて非常に大きいからです.

つまり,プルアップ抵抗での電圧降下が微小であると考えることで入力端子をHIGHにすることができます.

次に,スイッチが押された状態では次のようになります.

GNDと入力端子が繋がっているため入力はLOWとなり,プルアップ抵抗では電圧降下が起こります.

プルダウン抵抗

プルアップ抵抗に対してプルダウン抵抗があります。

プルダウン抵抗についてはこちらで解説しています。

プルダウン抵抗の原理と使い方
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